TAKENAKA CORPORATION/masaomi yonezu

H

Ashiya,JAPAN

March 2001

project for Ashiy country club

photo: masaomi yonezu

concept

 

ディテールの拡大

 

この施設は、兵庫県芦屋のゴルフ場に建つ200?にも満たない小さな建物です。1年間は24台の専用カート庫として使用しますが、大型車両の格納や、作業スペースとしての使用も見越して、気積の大きな、明るい内部領域が求められました。当初、この建物はプレファブで対応しようとしていたようですが、間口の条件や今後の使用を考慮すると、想定される金額では収まらなかった経緯がありました。このことは、カート庫や倉庫といったパッケージ化された商品や、床、壁、屋根といった慣習的かつ抽象的な部位の組み合わせでは建物が成立しないことを示していました。そこで、この計画では、建物を組み立てるにあたり、1つの部材に複数の機能を重ねあわせることにより、積極的な省部材化を試みています。

 

H鋼=構造×雨樋×カーテンボックス

折板=壁×屋根

コンクリート立上り=折板支持×擁壁×巾木

透明カーテン=窓×外壁×出入口

 

これら、複数の役割を担う部材は、コストの低減はもちろん、構造、計画、収まりといった階層や、床、壁、天井といった抽象的な纏まりを介さず、部材の具体的な特性の重ねあわせとして全体を成立させようとした結果でもあります。それにより複数の計画事項が連動し、軒のない立面や、少しひしゃげた平面、斜めに織りが入ったカーテン等、単純だけれども慣習的ではない建物となって現れています。ここでは、少ない部材の組み合わせにより、小さなディテールが建物全体に拡大したような、また光や風といった外部の環境に対しプリミティブ(素形)な建物ののあり方を追求したつもりです。