TAKENAKA CORPORATION /masaomi yonezu

ランチタイムハラッパ4.7/LUNCHTIME HARAPPA 4.7

Osaka, JAPAN

January 2003

project for osaka international concept competition

concept

大阪駅前に4.7haの「フィールド」と名付けた巨大な空地を提案している。ここは、はらっぱのようなルールの定まっていない白紙のキャンバスであり、そこに集う人々にはクリエイティビティーが求められることになるが、大阪にはこのような期を同じくしてコミュニケートする「同期する場」が欠落しているのではないかと考えた。ここでは4.7haにも及ぶ空間のスケールそのものを、新たな大阪のモニュメントとして位置付け、都市の活力を復権させる試みを行っている。この広場は、オフィスワーカーや都市を行き交う人々の休息スペースや運動スペースとなる一方で、象徴的に引き込まれた貨物列車が、フィールドをライブ会場やお祭り広場へも変化させる。4.7haというスケールは、この街区で活動する人々(5万人弱)が一斉にはらっぱに出てランチを始めた時、一人1m2のスペースを提供する大きさである。

 


■ 既存大規模開発との比較

 

「道路」は隣接する街とネットワーク化されることで、利便性と合理性を獲得するが、巨大開発においては道路の面積が敷地の25~35%をも占め、自らの敷地を分断し一体的な環境形成がなされない場合が多い。今回の提案ではインフラストラクチャーを束状に複合させることで、道路用地を20%程度に抑え、尚且つ20%の緑地と、「フィールド」呼ばれる20%の空地(第三セクターによる開発)を生み出す。また、それらにより40%の宅地部分に強烈な魅力付けを行うものである。 


■ ハイブリットループ(束状道路)の提案

 

大阪駅周辺は、地下鉄やバス、貨物、巨大地下街、高速道路といった様々な都市インフラが集中し、京都、奈良、神戸といった観光地や3つの空港の拠点に位置するなど、一日250万人もの人々が利用する一大ターミナルポイントとなっている。ここでは、敷地に集まる様々なインフラを連続させ複合化させた「ハイブリットループ」により、敷地のもつネットワーク機能を顕在化させる。また、層状のハイブリットループには、光ケーブルや河川水を利用したエネルギーシステムも組み込まれ、都市と建物の新たな関係を提案している。


■ 同心円状の開発―分断から隣接へ―

 

直行道路を廃し、ループ状の動線(敷地境界にそった5車線のランアバウト)を設定することで、道路により宅地を分断させること無く、一続きの宅地が形成される。宅地はハイブリットループに直結し、駐車場やサービス動線の効率的な使用を導く一方で、中心部に形成される4.7haの「フィールド」にも等価に隣接することなる。建物は地下街の中心地でもあるフィールドに対してファサードを形成し、同心円状の構成によりまとまりのある環境形成がなされる。