qp /masaomi yonezu

フィッテイングショップ /fitting shop

Tokyo, JAPAN

Febrary 2006

project for WORLD SPACE CREATORS AWARDS 2006

concept

ウォーク・イン・クローゼットのように、あるいはファッション・ショーの舞台裏のように、服に溢れた店舗には、一直線に並んだ試着室がある。鏡の無い小さな試着室には、2つのドアがついていて、通り抜けができるようになっている。着替え終わってドアを開けるとそこには壁一面の大きな鏡が拡がっている。試着を終え、美しく着飾った人々は、鏡に向かってポーズをとったり、振り返って体のラインを眺めたり、店員の誉め言葉に照れたりと、そこは、独特の緊張感と高揚感で包まれたスペースとなる。一方、この壁いっぱいの大きな鏡は、「マジックミラー」でもあり、街路からの視線は内部を貫ぬいている。ガラスの向こうでポーズを取る人々は、決して視線が通わないマネキンのように、近寄ってきたり、時にはクルクルと回りながら、店舗の商品を魅せつける。この時、建物前面の大きな窓は、単なる「ウィンドウ」ではなく、街行く人々の関心を惹きつける「ショ-(SHOW)・ウインドウ」となっている。試着という行為が、見る⇔見られる、魅せる⇔魅せられるといった店舗固有の関係を再編し、街行く人々の視線を巻き込んで「ショー・タイム」と化すのだ。